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【訴訟】渋谷区長・桑原敏武に国賠訴訟を提訴

渋谷区長・桑原敏武が渋谷区の広報誌である「しぶや区ニュース(平成23年3月1日号)」を利用して、「最初に2月15日(火)、私を誹謗する新聞折込がありました。多分他の区長候補を有利に誘導するためのものでしょう。民主主義は相互に政策の是非を区民に問うものです。目的のためには手段を選ばぬ行動であり残念に思います。」などと述べたことに対して、有限会社ほっとタイムズ社・代表取締役●●●●氏は、有限会社ほっとタイムズ社の社会的評価を低下させ、名誉、信用を毀損するものであるとして、渋谷区長・桑原敏武を相手取って損害賠償請求訴訟を提訴した。
以下、訴状である


東京地方裁判所民事部 御中

原告訴訟代理人弁護士 本間久雄          

原  告 有限会社ほっとタイムズ社 代表取締役 ●●●●          

上記原告訴訟代理人弁護士 本間久雄          

被  告 桑原敏武          

〒150-8010 東京都渋谷区宇田川町1番1号
被  告 渋谷区 代表者区長 桑原敏武          

損害賠償等請求事件
訴訟物の価額   550万円
貼用印紙額    3万2000円

請求の趣旨
(主位的請求)
1 被告らは各自、原告に対し金550万円及びこれに対する平成23年3月1日から完済まで年5分の割合による金員を支払え。
2 被告渋谷区は、原告に対し、「しぶや区ニュース」に別紙1記載の謝罪広告を別紙2記載の条件で1回掲載せよ。
3 訴訟費用は被告らの負担とする。
4 第1項について仮執行宣言
(予備的請求)
1 被告渋谷区は、原告に対し金550万円及びこれに対する平成23年3月1日から完済まで年5分の割合による金員を支払え。
2 被告渋谷区は、原告有限会社ほっとタイムズ社に対し、「しぶや区ニュース」に別紙1記載の謝罪広告を別紙2記載の条件で1回掲載せよ。
3 訴訟費用は被告らの負担とする。
4 第1項について仮執行宣言

請求の原因
第1 当事者
1 原告は、平成10年8月3日に設立され、同年より、東京都渋谷区内において、ミニコミ紙「ジャストタイムズ渋谷」(旧名称:「ほっとタイムズ渋谷」)を発行している有限会社である。渋谷区内において、区政報道を行うミニコミ紙は、「ジャストタイムズ渋谷」のみであり、「ジャストタイムズ渋谷」は、ミニコミ紙として、渋谷区随一の地位を確立している。
2 被告桑原敏武は、昭和10年6月22日生まれの現在75歳の男性で、平成23年3月1日現在、渋谷区長を務める者である。そして、被告桑原敏武は、本年4月24日施行予定の渋谷区長選に立候補することを表明している。
3 被告渋谷区は、東京都特別区のうちの一つである。近年、被告渋谷区は、違法不当な行政運営を問題視され、区民より多数の行政訴訟(住民訴訟・情報公開訴訟・環境行政訴訟・国家賠償訴訟等)を提起されている。被告渋谷区の平成21年度の係争事件は、合計25件、平成22年度の係争事件は、合計21件であり、いずれも東京23区の中で最多の件数である。

第2 事実の経過
1 原告は、渋谷区民に対し、平成23年2月15日、東京都渋谷区内で配達されている読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、東京新聞、日本経済新聞に折り込む方法で、「ジャストタイムズ渋谷 特集号」(甲1号証)を約7万3000部配布した(ポスティング分及び街頭での手渡し分と従来からの「ジャストタイムズ渋谷」の読者に郵送した分も合わせれば、約8万5000部)。
2 平成23年3月1日、被告渋谷区は、「しぶや区ニュース No1196」(甲2号証)を発行した。「しぶや区ニュース」は、1号につき、約12万部発行され、新聞折込や公共施設(駅・図書館・区役所・保健所等)に据え置くことによって、渋谷区民に配布されている。
 「しぶや区ニュース No1196」の1面下部には、「お元気ですか、区長です」と題する渋谷区長のコラムがあり、そこの冒頭には、以下のような記述があった(以下、「しぶや区ニュース No1196」の渋谷区長のコラムを「本件コラム」という)。

 「(一)最初に2月15日(火)、私を誹謗する新聞折込がありました。多分他の区長候補を有利に誘導するためのものでしょう。民主主義は相互に政策の是非を区民に問うものです。目的のためには手段を選ばぬ行動であり残念に思います。もちろん私自身、これからも精進してまいります。」
 平成23年2月15日にミニコミ紙を新聞折込で配布した者は、原告しかなく、本件コラムで述べられている「新聞折込」とは、「ジャストタイムズ渋谷 特集号」のことである。
 「しぶや区ニュース」は、行政の機関紙として、公正中立に編集されなければならないところ、このような一個人の極めて個人的かつ感情的な感想が一面に堂々と掲載されていることについて、驚きを禁じ得ない。
3 「ジャストタイムズ渋谷 特集号」は、事実に基づいて記事が書かれており、その表現も穏当なものであり、被告桑原敏武を誹謗する内容ではない。また、「ジャストタイムズ渋谷」は、渋谷区随一のミニコミ紙として、不偏不党・公正中立を旨に編集されており、区長選の特定の候補者と結託するようなことはない。
 「ジャストタイムズ渋谷」を編集するNPOジャストタイムズ編集委員会は、平成23年3月3日に、渋谷区長に対し、本件コラムの意図について、公開質問状を送付した(甲3号証)ものの、回答期限である3月15日までに、渋谷区長は、NPOジャストタイムズ編集委員会に対し、何らの返答もよこさなかった。
 そのため、原告は、原告の名誉、信用を毀損しておきながら、何ら誠意のある行動を行わない被告らの行為を到底受忍することはできず、本件提訴に及んだ次第である。

第3 被告らの違法行為(主位的請求)
1(1)被告桑原敏武は、本件コラムにおいて、「ジャストタイムズ渋谷 特集号」が、被告桑原敏武のことを「誹謗する」などと述べている。
 しかしながら、前述のように、「ジャストタイムズ渋谷 特集号」は、事実に基づいて記事が書かれており、その表現も穏当なものであり、被告桑原敏武を誹謗する内容ではない。被告桑原敏武のかかる叙述は、あたかも「ジャストタイムズ渋谷 特集号」に、内容虚偽の記事が記載されていて、しかもエキセントリックで、読むに耐えない、えげつない表現が用いられているかのような印象を読者である渋谷区民に与えるものである。
 被告桑原敏武は、本件コラムにおいて、「ジャストタイムズ渋谷 特集号」が、「他の区長候補を有利に誘導するため」に配布されたなどと述べている。また、被告桑原敏武は、原告が、「ジャストタイムズ渋谷 特集号」を配布したことについて、「目的のためには手段を選ばぬ行動」であると述べている。
 しかしながら、前述のように、「ジャストタイムズ渋谷」は、渋谷区随一のミニコミ紙として、不偏不党・公正中立を旨に編集されており、区長選の特定の候補者と結託するようなことはない。また、原告のことを、「他の区長候補を有利に誘導するため」、「目的のためには手段を選ばぬ」などと評することは、あたかも「ジャストタイムズ渋谷」が、特定の者と結託して、人を貶めるブラックジャーナリズムのような印象を読者である渋谷区民に与えるものである。
 以上のように、本件コラムは、原告の社会的評価を低下させ、名誉、信用を毀損するものである。
(2)本件コラムの(一)の内容は、被告桑原敏武が立候補を表明している本年4月24日施行予定の渋谷区長選に向けられたものであることは明らかであり、これは、渋谷区長桑原敏武として記述されたものではなく、政治家桑原敏武として記述されたものであることから、本件コラムの(一)部分は、「公権力の行使」(国家賠償法1条1項)として叙述されたものではないことは明らかである。
 したがって、本件コラムの内容について、被告桑原敏武は、個人として責任を負わなければならない(民法709条)。
2 そして、被告渋谷区は、機関紙を区民に配布するにあたって、その内容が名誉毀損等私人の人権を侵害しないような内容にする当然の義務があるにも関わらず、その義務に反し、上記のような被告桑原敏武のコラムを「しぶや区ニュース」に掲載し、原告の名誉、信用を毀損した。
 したがって、被告渋谷区は、国家賠償法1条1項の責任を負わなければならない。

第4 被告渋谷区の違法行為(予備的請求)
 仮に、本件コラムが、渋谷区長の「公権力の行使」の一環として記述されたとしても、その内容が、原告の社会的評価を低下させ、名誉、信用を毀損するものであることは、前述のとおりであり、被告渋谷区は、国家賠償法1条1項の責任を負わなければならない。
    
第5 損害の発生
 原告は、渋谷区民のほぼ全員に配布される「しぶや区ニュース」において、渋谷区長という区民の代表の立場にある者から、原告が発行する「ジャストタイムズ渋谷」の内容について、人を「誹謗する」内容である、「他の区長候補を有利に誘導する」、「目的の為には手段を選ばない行動」をとっているなどと、原告が、あたかもブラックジャーナリズムであるかのように評されたことから、今後、「ジャストタイムズ渋谷」を発行していく上で、計り知れない悪影響を被った。
 約13年に渡って原告が築き上げてきた「ジャストタイムズ渋谷」の渋谷区随一のミニコミ紙としての地位・信用を、本件コラムの叙述によって、一瞬で失わされたのである。
 原告が受けた上記損害を填補するためには、少なく見積もって、慰謝料として金500万円が相当である。また、弁護士費用としては、慰謝料の1割である金50万円が相当である。

第6 謝罪文の掲載
 原告の毀損された名誉及び信用を回復するためには、別紙記載のとおりの謝罪広告を「しぶや区ニュース」に掲載する必要がある(民法723条)。

第7 結語
 よって、原告は、被告らに対し、請求の趣旨記載のとおりの判決を速やかに求める。

証 拠 方 法
1 甲1号証 「ジャストタイムズ渋谷 特集号」
2 甲2号証 「しぶや区ニュース No1196号」
3 甲3号証 「ジャストタイムズ渋谷 平成23年3月号」

附 属 書 類
1 訴状副本                      2通
2 甲1号証ないし甲3号証の写し            3通
3 履歴事項全部証明書(原告)             1通
4 証拠説明書                     3通
5 訴訟委任状                     1通

以 上

(別紙第1:謝罪広告)
謝 罪 広 告
 平成23年3月1日付しぶや区ニュース1196号の「お元気ですか、区長です」というコラムにおいて、有限会社ほっとタイムズ社発行の「ジャストタイムズ渋谷」が、あたかも特定の区長候補と結託しているかのような記述がなされていました。
 上記コラムは、事実無根の憶測に基づくもので、有限会社ほっとタイムズ社の社会的評価を下げるものです。ここに上記コラムを取り消すとともに、有限会社ほっとタイムズ社に対し、多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします。
平成●年●月●日
渋谷区長 桑原敏武
有限会社ほっとタイムズ社
代表取締役 ●●●● 殿



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詳細がジャストタイムズ渋谷4月20日号に出ました。

「弊紙が区長を誹謗していると主張するのならば、具体的な弊紙記事の内容を示して、告訴するか、少なくとも区民が納得できる記事のどの部分が事実と反し、区長個人を誹謗しているのかを説明する責任がある」というのがジャストタイムズ渋谷の主張。

全くその通り!

桑原敏武個人に対しても損害賠償請求をしたようなので負ければ自分の懐が痛むようなのでそれも痛快。

「悪代官」の桑原敏武よ。区民の恨みを思い知れ!
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