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【訴訟・記事紹介】判例時報に渋谷オンブズマンの国賠訴訟が掲載される

渋谷オンブズマン・堀切稔仁が原告となり、同じく本間久雄弁護士が訴訟代理人として提訴した国賠訴訟が一部認容され、渋谷区に15万円の損害賠償命令が下された事件が、判例タイムズ(NO1350 2011.9.1)176頁に掲載された。概要、以下の通りである。

1.事件の概要
渋谷オンブズマンのメンバーである渋谷区議会議員・堀切稔仁が原告となり、被告・渋谷区長に対し、渋谷区情報公開条例に基づき「区長車及び議長車のガソリン代に係る文書」の公開を請求したところ、渋谷区長が、本件公文書は存在するのもかかわらず、本件公文書は存在しないとして非開示決定を行ったこと、及び同処分において付記された理由が不十分であったことが違法であるとして、被告・渋谷区長に対し、国家賠償法1条1項に基づき損害賠償を請求した事案である。
尚、本件非開示処分は、本訴提起以前に、原告が提起した取消訴訟の判決で取り消されている。

2.主文
(1)被告は、原告に対し、15万円及びこれに対する平成20年11月17日から支払い済みまで年5分の割合による金員を支払え。
(2)原告のその余の請求を棄却する。
(3)訴訟費用は、これを10分し、その9を原告の負担とし、その余を被告の負担とする。
(4)この判決は、1項に限り仮に執行することができる。ただし、被告が15万円の担保を供するときは、その仮執行を免れることができる。

3.被告の違法性に対する裁判所の判断
(1)本件非開示処分の当否について検討するに、被告は、本件対象文書の記載内容自体には「区長車、議長車」の明示がなく、区長車、議長車に係る部分が特定できないために本件公文書にあたらないと判断した旨主張するが、原告が提出した情報公開請求書の「公文書を特定するために必要な事項」の記載からは、本件公文書の範囲を「区長車、議長車」との明示がある文書に限定する趣旨は到底読み取れず、条例にも公開の対象がそのような文書に限られる旨の規定は存在しない。むしろ、条例では、公文書の公開を求める権利が十分に尊重されるように条例を解釈すべき旨が規定されている上(条例3条)、そもそも、本件内訳書には車番の記載があり「区長車、議長車」として使用されている車両は特定できることになるのであるから、被告主張のように請求の対象を形式的、限定的に解すべき理由は見出し難い。結局、被告は、本件公開請求や条例の趣旨に沿わない限定を請求の対象に独自に設けて、公開すべき文書をその不存在を理由に公開しなかったに過ぎないから、本件非開示処分に合理性があると認めるのは到底困難である。
(2)また、公文書の非開示処分にはその理由を付記する必要があるところ(条例9条の3第1項)、渋谷区長は本件非開示処分に「当該文書については、不存在であるため。」という理由をしており、これは当該文書が物理的に不存在であるという趣旨に解される。しかしながら、本件公文書は物理的に不存在であったのではなく、被告が請求の対象となる文書に独自の限定を加えた上で、本件公文書は物理的不存在として扱ったのであるから、単純に、対象となる文書が物理的に存在するか否かが問題となる事案ではない。そのような場合の理由の付記について検討すると一般に行政処分における理由付記の制度が非開示の理由を開示請求者に知らせることによって、その不服申し立てに便宜を与えることをもその趣旨としており、条例でも、理由付記の程度は、非公開の根拠規定及び当該規定を適用する根拠が当該書面の記載自体から理解され得るものでなければならないとされている(条例9条の3第1項)にであるから、本件非開示処分において被告職員が請求の対象に独自の限定を加えて文書不存在と判断した過程について何ら記載がなく、「不存在である」としただけの上記記載はその判断に対し的確に反論するための手がかりを何ら与えていることにはならず、理由の付記として十分であるとは認められない。
(3)そうすると、(1)(2)で説示したとおり、本件非開示処分には合理性を認め難く、同処分における理由付記も不十分である上、被告がこのような対応をした根拠となる考え方も容易に採用することのできない独自の見解であるから、本件公開請求に対する対応として被告職員の行為は違法であり、少なくとも過失があったというべきである。

4.損害に対する裁判所の判断
原告は違法な本件非開示処分により同処分の取消訴訟を提起せざるを得なかったことが認められ、それによって生じた精神的な苦痛を金銭に換算すると10万円が相当である。また、損害賠償請求である本訴訟遂行のための弁護士費用相当額としては、5万円が相当であると認められる。
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渋谷の恥

「ある」ものを   ない
「ある」ものは   すてる

これが 渋谷の 情報公開 の常識・・・
これは 法曹界の 非常識・・・

渋谷の「恥部」が ・・・

No title

ガソリン代の話題って、随分経つけど、ここまでやっても、こんなにやっても爺さんはまだいるんだもんね・・・
でも、逆転の発想で、やりがいもあるってもんよ。
ミイラ取り楽しませていただきましょう

No title

情報公開は、自治体の区民への行政姿勢が如実に表れますよね。それから、グズグズの自治体は役所に行くとよくわかります。
組織全体が淀んでるんです。緊張感もなければ、スピード感もない。どよんとしてるんです。
全て、自治体の長の行政姿勢なんだと思います。

職員のグズグズ感 
縁故就職の極みじゃないですか?
職員の服装といい、自意識の低さがありあり
毎年同じ課が同じ仕事を同じように繰り返すだけ。
改革も、行革もない。もちろん向上心も・・・
あるのは保身と、区長に近いごく一部の職員の不正行為と隠ぺい.
何より、その連中の頭の悪さ。
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