渋谷オンブズマンのメンバーである渋谷区議会議員・堀切稔仁が、渋谷区立笹塚中学教職員らの旅行命令簿を情報公開請求したところ、違法に非公開とされたとして国賠訴訟を提訴していたが、12月12日、東京地裁において、渋谷区に15万円の損害賠償を命じる判決が言い渡された。
渋谷区は、当該文書を公開することにより、渋谷オンブズマンのブログの書き込みで、教職員等の笹塚中学校の関係者に対して誹謗中傷がなされる恐れがあるという理由で、非公開決定処分をした。それに対して堀切稔仁が、非公開決定処分の取消訴訟を提訴すると、渋谷区は一転して当該文書を公開した。
提訴すると非公開決定処分をしていた文書を公開するという対応は、決して容認できるものではないので、国賠訴訟を提訴したところ、渋谷区の不法行為が認定され、損害賠償命令が下された。
渋谷区は、桑原区長以下、業務執行にあたっては、遵法精神を肝に銘じなくてはならない。

読売新聞(12月13日朝刊)
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