【ホライゾン学園】原告準備書面⑤

神宮前国際交流学級(ホライゾン学園)事件住民訴訟は、住民監査請求を提出して以来、実に4年8月の歳月が経て結審を迎えた。原告側、最終準備書面を数回に分けて紹介する。第5回目は、神宮前国際交流学級の寄附行為違反に関してである。
以下、準備書面のその⑤である。

5 寄付行為違反
(1)柴田証言
 柴田証人は、以下のように証言している。
① ホライゾン学園は大使館から紹介された団体なので、本件許可処分をする前に、ホライゾン学園の寄付行為は見ていないし、その必要性も感じなかった(10頁)
② 運営が始まる平成19年5月に、ホライゾン学園のメンバーから、ホライゾン学園の寄付行為には、国際交流学級を運営できる規定がなく、将来、東京都の各種学校設立認可を受けられるようになるまでは収益事業として認めるということで、神奈川県と話をしているという説明を聞いた(10~11頁)。
③ 1年ごとの更新であるために、学校の安定的な運営ということから東京都に受け入れてもらえずに、最終的にはホライゾン学園は各種学校設立認可申請をしなかった(11頁)。
④ 平成21年2月23日に、ホライゾン学園のメンバーから、ホライゾン学園は神宮前国際交流学級の運営から撤退する話を初めて聞いた(12頁)。

(2)審査の不手際の隠蔽
 被告らは、教育委員会は、平成19年4月上旬、ホライゾン学園の寄付行為には神宮前国際交流学級の運営を定める規定がないことを知ったが(準備書面(6)の2頁)、被告らの認識としては、必ずしも私立学校法30条1項違反になるとは考えていない旨主張する(準備書面(5)の2頁)。
 ホライゾン学園の寄付行為に神宮前国際交流学級の運営を定める規定があるかどうかは調査すればすぐに判明することであるが、柴田証言にあるように、ホライゾン学園は大使館から紹介された団体なので、本件許可処分をする前に、ホライゾン学園の寄付行為は見ていないし、その必要性も感じなかったのだとすれば、あまりにも安直で、トルコ大使ないしトルコ大使館を信じすぎたと言うべきであろう。
 判明したのが本件許可処分の前であれば、寄付行為の変更を求め、変更後に許可処分をするという道を選ぶことも可能であったはずである。しかし、判明したのが本件許可処分の後であったために、これを取り消した場合には、事前審査の不手際を露呈させることになるので、そのままにして、様子を見守ることにしたものを思われる。準備書面(6)の3頁では、「その動向を静観していた」と述べている。
 結局、「必ずしも私立学校法30条1項違反になるとは考えていない」との主張は、事前審査の不手際を覆い隠すために弁解にすぎない。



スポンサーサイト

comment

管理者にだけメッセージを送る

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
ブログランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
なかのひと
なかのひと
カウンター
情報提供求む

名前:
メール:
件名:
本文: