【詳細】訴状

第3 本件の背景事情−渋谷区長による行政の独断専行
  教育委員会の実権を握るのは、行政と直結した委員長ではなく教育長であることは周知のことである。教育委員会の前教育長であった足立良明氏は、教員生活によって培われた豊かな教育現場の経験を生かした良識ある教育長であった。しかるに、渋谷区長は、その足立良明氏を平成17年11月8日付で事実上更迭し、教育行政の素人であり、自分の言いなりになる渋谷区福祉部長であった池山世津子氏を教育長に任命したのである。教育委員会の実権は、渋谷区長が任命した池山世津子氏が掌握した。現渋谷区長桑原敏武氏の行政手法がトップダウン、更に言えば独断専行であることは多くの渋谷区職員が認めるところである。渋谷区長は、自ら任命した教育長を通じて教育委員会の実権をも掌握したのである。神宮前小学校に「国際交流学級の開設のため」との名目でホライゾン学園に破格の便宜供与(利益供与)をするためには、教育委員会を意のままに操らなければならず、渋谷区長にとっては、是非とも必要な人事であったのであろう。

第4 損害賠償請求
1 本件使用許可は違法であり、あるいは、少なくとも本件使用許可に付された使用料免除の条件は違法であるから、教育委員会は、平成19年5月1日から現在まで、財務会計上の違法行為により原告ら渋谷区民に多大なる損害を与えている。教育委員会がホライゾン学園に無償提供して専用させている神宮前小学校の校舎面積は454.25屬任△襦周辺の家賃相場からすれば、神宮前小学校の校舎1階の家賃相当額は少なくとも1屬△燭蠏邀1万円であるから、ホライゾン学園が専用している神宮前小学校の校舎の使用損害金は少なくとも月額454万2500円である。とすれば、平成19年5月から平成20年8月までの16ヶ月分の使用損害金は少なくとも7267万2000円となり、渋谷区長及び渋谷区教育委員の5名は、自らの違法行為により少なくとも同額の損害を渋谷区民に与えている。
 
2 また、教育委員会は、神宮前小学校内施設をホライゾン学園に無償提供するために必要な整備工事を行っている。
平成18年度に改修工事のために支出された神宮前小学校の施設工事整備費は1億3965万円(外構整備費を除く)である。改修総面積は1890.86屐複嘘部分651.42屐■桶部分616.8屐■崖部分622.64屐砲任△蝓▲曠薀ぅ哨鶻惘爐北欺提供された専用部分の面積が454.25屬任△襪ら、少なくとも施設工事整備費の24%に相当する3351万6000円は神宮前小学校内施設をホライゾン学園に無償提供するために支出されたものと推認される。ゆえに、渋谷区長及び渋谷区教育委員の5名は、自らの違法行為により少なくとも同額の損害を渋谷区民に与えている。

3 以上からすれば、被告は、渋谷区長である桑原敏武氏、渋谷区教育委員である原秀子氏、大高満範氏、椿滋男氏、佐藤喜彦氏及び池山世津子氏に対し、違法行為によって渋谷区に与えた損害を補填させるため、個人の資格において連帯して、神宮前小学校内施設をホライゾン学園に無償提供したことよる平成19年5月から平成20年8月まで16ヶ月分の使用損害金7267万2000円及び神宮前小学校内施設をホライゾン学園に無償提供する改修工事のために支出した施設工事整備費3351万6000円の合計1億0618万8000円を支払うよう請求すべきである。

第5 結語
   以上の次第であり、原告らは、地方自治法242条の2第1項2号4号に基づき、請求の趣旨記載のとおり請求する。
以 上

theme : 政治・地方自治・選挙
genre : 政治・経済

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