【主張】真の国際交流とは何か。具体的に指し示す時がやってきた・桑原区長発言予定原稿を公開

9月30日に開会される第3回定例渋谷区議会で、桑原敏武渋谷区長(上記写真)が神宮前小学校のホライゾン学園に関する問題とトルコ・フィンランドへの“大名旅行”に関して言及をする可能性があることが渋谷オンブズマンが入手した原稿から判明した。自らの政治姿勢に関して正当性を主張することが予想される。
(以下:桑原区長の発言予定の原稿の一部)
最初に、今回の海外都市交流について申し上げます。
九月二日から十日まで、木村正義議長はじめ八名の区議会議員と同行して、トルコ共和国イスタンブール市ウスキュダル区を、また、フィンランド共和国ヘルシンキ市では、政府機関である国家教育委員会、また、ヴィヒテイ市内の総合学校及びヴィヒテイ市長を訪問し視察をしてまいりました。九日間のうち三日間は、移動に時間を取られ、また、日曜日である九月七日は、フィンランド日本協会にお時間を取っていただき、意見交換をするなど厳しい日程を、限られた時間の中で元気に都市交流をし、手ごたえを感じる成果を上げて帰ってまいりましたが、これも、八名の区議会議員各位の御協力と、ウスキュダル区は勿論のことフィンランド共和国の皆様の友好的な対応によるもので、感謝する次第であります。
都市交流の詳細は、別途、「訪問団」が報告書として作成し、区議会及び区民の皆様に御報告する予定でありますが、二、三、今回の海外都市交流について申し上げたいと存じます。
(一)その一つは、ウスキュダル区長の挨拶についてでありますが、「渋谷区との友好が、日本に対する親しみとして広がっています。また、それがゆえに、イスタンブールの在日総領事からの招待にも、我々は進んで参加するようになった。」とういことでありました。そのためか、両区の交流の席に林日本総領事も出席され祝辞もいただいたところであります。
更に、「渋谷区及び区議会に対し、神宮前小学校をトルコの子供の教育のために開放していただいたことを感謝する。」と発言され、また、同席するソルマズ・ウナイドウン前駐日大使は、「渋谷区に教育の場所をお願いしたが、誠実に対応していただいて感謝している。」ということでした。更に、私との懇談の中でもウスキュダル区長は、重ねて神宮前小学校のことに触れ、「渋谷区の、トルコの子供達への御好意に対し、感謝の心をどうあらわせばよいのか、どうお礼をすればよいのか、わからない思いである。」と申されましたが、そこまで歓んでいただいてよかったと思います。神宮前小学校の国際交流学級が生まれるために、当区の教育委員会及び神宮前小学校長には、大変な御苦労をいただき、また、地域の皆様が積極的に御支援をいただきましたが、そのおかげで他の自治体にも例を見ない新しい交流が始まり、学校における両区の子供が、文化祭や運動会を共に参加する機会が生まれました。また、渋谷区は、起震車をウスキュダル区に寄贈しています。ウスキュダル区長では、これを活用し、既に一万人以上の子供が体験し、地震の怖さを知ったといいます。イスタンブールは地震地帯でありますが、防災対策が徹底しない悩みを抱えており、この起震車に、小学校で保護者と共に子供が乗って、その揺れのすさまじさに驚いている姿を見ることができました。
他方、ウスキュダル区は両区交流のシンボルとして「渋谷通り」を設け、渋谷を象徴する植栽や壁画があり、更にこれを充実したいといい、また、日本語の講座を開設しています。
また、今後、毎年八月開催の文化祭に渋谷区民の参加をされてはどうか、という提案もありました。
振り返ってみて、これまでの両区の交流は、長い歴史とはいえませんが、互いに誠実に対応し、着実に成果を上げてまいりました。今後は、区民を主役とする都市交流を目指していきことであると考えますが、本区においては既に「渋谷区・トルコ友好協会」が生まれ、また、「しぶや国際交流の会」もウスキュダル区を訪問されて、区民交流の素地は十分にあると思います。
(二)フィンランドは、義務教育から大学教育まで、一貫した教育方針とそのシステムが確立されており、一人一人の自主性や個性を大切にした教育の徹底は素晴らしいと思います。また、そのために教育の実施は、教員が自信と誇りを持って教育にあたり、国から地方への分権化の徹底は、見事でありました。
また、今回は、政府教育機関のみならず学校の先生からも、教育の実情を伺いました。私は、教育は、一回で聞いてわかるものではない、もっとその教育のノウハウを聞き、発達支援教育など教育のあり方や考え方を知る必要を感じました。ヴィヒテイ市長は、渋谷区との交流を望まれています。引き続き調査し、交流を続けることが重要であると感じた次第であります(以上)
☆渋谷オンブズマン代表:久保田正尚の見解☆
渋谷オンブズマンが取り組んでいる問題の一つに「ホライゾン学園事件と大名旅行」があります。それを意識してか、桑原区長は第3回定例会の冒頭で苦しい釈明をすることになるのでしょうか。
この予定されている区長発言の中の問題点を指摘いたします。
1.神宮前小学校の国際交流学級の実態は、税金で建設され運営されている公立小学校を、高額の授業料を必要とするホライゾン学園という私立インターナショナルスクールに、無償で使用許可を出しているという渋谷区の違法な許可処分によるものです。
これを正当化するために、区長は「トルコ大使からの要請による」「トルコから感謝されている」などと強弁を続けていますが、神宮前小学校の無償使用は日本の私立学校には絶対に許されないことです。何故なら、法律で禁じられているからです。もし、外国の大使館から要請によってそれが可能となるのであれば、それはすなわち外国の大使館から要請があれば日本の法律の適用がなくなるということで、渋谷区では治外法権が存在するということです。あるいは、渋谷区は憲法14条の「法の下の平等」に反する行政執行を行っているということにもなります。(ホライゾン学園は日本の法律で認可された学校法人です)
2.「他の自治体にも例を見ない新しい交流が始まり、学校における両区の子供が、文化祭や運動会を共に参加する機会が生まれました。」と発言するようですが、このような違法行為を行う自治体は、日本全国で渋谷区だけだということなのです。
3.「渋谷区・トルコ友好協会」は、平成16年に設立されており、名誉会長には渋谷区長桑原敏武、会長は渋谷区町会連合会会長の山下廣光氏、副会長は各地区の町会連合会会長が11名ずらりと並ぶという役員構成です。これを見れば、本会が行政主導の御用団体であることが一目瞭然です。自分の言うことには異を唱えない、町会幹部を利用する桑原区長の手法がここでも見られます。
4.トルコ訪問は今回で3回目です。前回は525万円(9人で8日間)、今回は、1156万円(12人で9日間)の税金が使われています。トルコでの滞在費は先方持ちのようです。
トルコ訪問団の受け入れは1回、240万円の税金が使われています。
双方、訪問すると宿泊費等は受入れ側が持つようです。官官接待の海外バージョンでしょうか。
5.フィンランドは過去2回、教育委員会が視察に行ってます。これは、教員を中心としたメンバーによる視察です。今回は桑原区長、古川総務部長、佐藤経理課長、須藤道路課長が何を見てきたのでしょうか?議員共々、報告が楽しみです。そして区長は、更にフィンランドへ行きたいのでしょうか?
6.丸山高司(自民)、栗谷順彦(公明)、岡田麻理(民主)の3区議が、わざわざ一般質問で「国際交流について」質問をするそうです。楽しみですね!
theme : 政治・地方自治・選挙
genre : 政治・経済

