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【訴訟】渋谷オンブズマン・国家損害賠償請求訴訟を提訴

 渋谷オンブズマンは、桑原敏武渋谷区長と議長車のガソリン代の請求書(ガソリン会社)の写し、又はガソリン会社からの明細書(1回又は何ℓ入れたか分かる物)」(以下、「本件文書」という。)と文書を特定して情報公開請求を求めたが、不存在を理由に非公開決定処分となったため、取消しを求めて提訴し、勝訴している。(平成20年(行ウ)第689号公文書非開示決定取消請求事件)
 しかし、この問題は渋谷区長の意図的な情報隠し、若しくは重大な過失によるものであると判断し、同区長のこのような姿勢を根本から改めさせるために、国家損害賠償請求訴訟を提訴した。以下、訴状。


訴  状
平成22年4月7日
東京地方裁判所民事部 御中

原告訴訟代理人弁護士  本間久雄
原  告  堀切稔仁

被  告  渋谷区
上記代表者区長  桑原敏武

損害賠償請求事件
訴訟物の価額 120万円
貼用印紙額  1万1000円


請求の趣旨
1 被告は、原告に対し、金120万円及びこれに対する平成20年11月17日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
2 訴訟費用は被告の負担とする。
3 この判決は仮に執行することができる。
との判決を求める。

請求の原因
第1 本件訴訟に至る経緯
 1 原告は、渋谷区内に居住し、渋谷区の違法・不当な行政活動の監視・是正を目的として活動する市民団体「渋谷オンブズマン」のメンバーである。
 2(1)原告は、平成20年11月4日、渋谷区長に対し、情報公開請求書に「公文書を特定するために必要な事項」として「平成18年度~平成20年度9月末日まで 区長、議長車のガソリン代の請求書(ガソリン会社)の写し、又はガソリン会社からの明細書(1回又は何ℓ入れたか分かる物)」(以下、「本件文書」という。)と記載した上で、渋谷区情報公開条例(甲1以下、「本件条例」という。)第5条1号に基づき、公文書の公開の請求をした。
  (2)渋谷区長は、平成20年11月17日付けで、本件情報公開請求について、対象となる文書が不存在であるとして、請求に応じない旨の決定(「以下、「本件公文書非公開処分」という。)をし、原告にその旨を通知した(甲2)。
 3 しかし、ガソリンを給油した際には、必ず請求書や明細書、領収書が発行され、ガソリンスタンドの客に手渡されるのが常識であるところ、区長車、議長車を保有して、それらに必ずガソリンを給油しているはずの被告に、上記のような文書がないということは、明らかに不自然であり、原告は、渋谷区長が、本件文書を隠しているのではないかと考えた。
   そして、原告は、平成20年11月25日、渋谷区長が原告に対して行った本件公文書非公開処分の取消しを求めて、東京地方裁判所に訴訟を提起した(甲3、平成20年(行ウ)第689号公文書非開示決定取消請求事件、御庁民事第3部係属、以下、「別訴」という。)。
   平成21年2月3日、別訴の第一回口頭弁論期日において、被告は、答弁書(甲4)を陳述するとともに、書証として、「納品書(領収書)」と題する文書(甲5、以下、「本件納品書」という。)、訴外株式会社佐藤商会から発行される「請求書」(甲6、以下、「本件請求書」という。)、本件請求書と同時に被告に送付され、被告の各課ごとに作成される「請求書」と題する請求内容を確認するための内訳を記載した文書(甲7、以下、「本件内訳書」という。)を提出し、原告は、本件文書を全部ではないものの、入手することができた。
   そして、平成21年5月27日に、別訴について、原告勝訴の判決が言い渡された(甲8)。なお、別訴の判決は、判例時報2045号94ページ以下に掲載されている(甲9)。
   その後、別訴の判決を踏まえて、平成21年6月12日、被告は原告に対し、本件文書について、公文書一部非公開処分を行い(甲10)。原告は、本件文書を入手することができた。
 4 原告は、本件文書を入手することができたものの、渋谷区長の一連の行為は、情報公開制度の存在意義を根底から否定するものであり、ひいては、渋谷区長の恣意的な行政運営を招くことに繋がるものであることから、オンブズマンのメンバーである原告としては、断じて看過することは出来ず、本件訴訟に及んだ次第である。

第2 被告の違法行為
 1 意図的な文書隠し
   原告は、渋谷区長に対し、「平成18年度~平成20年度9月末日まで 区長、議長車のガソリン代の請求書(ガソリン会社)の写し、又はガソリン会社からの明細書(1回又は何ℓ入れたか分かる物)」(本件文書)を情報公開請求し、実際、被告がそれらの文書を所持している(甲5、甲7)のにも関わらず、渋谷区長は、原告に対し、本件文書が不存在であるとして、本件公文書非公開処分を行った。
   以上のように、原告の情報公開請求に対して、渋谷区長が、本件文書が存在しているのにも関わらず、本件文書が不存在であるとして、本件公文書非公開処分を下したのは、渋谷区長が原告に対し、意図的に本件文書を隠したからである。
   即ち、原告ら渋谷オンブズマンのメンバーは、被告の違法・不当な行政活動をブログを通じて世論に訴えかけるとともに(甲11)、被告や渋谷区長に対し、住民訴訟や情報公開訴訟、環境行政訴訟を数多く提起している。そのような原告らの活動を疎ましく思った渋谷区長が、原告らのオンブズマン活動を妨害しようと意図的に文書を隠したのである。
   なお、本件と同様に、情報公開において、文書が存在しているのにもかかわらず、文書不存在を理由として非公開処分がなされたことについて、国に国家賠償法上の責任が認められた裁判例として東京地方裁判所平成18年10月2日判決がある(甲12)。 
 2 重大な過失による文書の非公開(予備的主張)
   仮に、渋谷区長が、意図的に本件文書を隠していなかったとしても、渋谷区長は、以下に述べるとおり、重大な過失によって、本件条例の規定及び趣旨に従って適切に当該請求を処理すべき職務上の注意義務に違反し、原告に対し、本件文書について本件公文書非公開処分を行ったのであるから、被告は、原告に対し、国家賠償責任を負わなければならない。
   すなわち、被告は、別訴において、「納品書(領収書)には、区長車・議長車との明示はないため、区長車・議長車に給油した際のものは特定できない」、「請求書には区長車・議長車のガソリン代は明示されていないし、内訳書にも区長車・議長車との明示はないため、区長車・議長車のガソリン代や給油量は特定できないから、いずれも本件情報公開請求の対象となる文書とはいえない」(答弁書(甲2)5ページ)と主張しているが、別訴の判決文に判示されているとおり、本件文書(本件納品書、本件内訳書)には、車両番号が記載されており、車両番号を参照すれば、本件文書を特定することは極めて容易である。
   本件文書を特定することは極めて容易であるにも関わらず、渋谷区長は、軽率にも、文書を特定できないので、本件文書は不存在であるとして、原告に対し、本件公文書非公開処分を行った。このことについて、渋谷区長に職務遂行上の重大な過失があるといわざるを得ない。
 3 不十分な理由付記
   本件条例第9条の3第1項は、公文書非公開処分をする際には、理由付記を義務付けており、理由付記は、文書不存在の際にも行わなければならない(「渋谷区情報公開条例の一部改正について」(甲13)7ページ)。そして、東京地方裁判所平成22年3月30日判決12ページ以下でも、文書不存在の際にも理由を付さなければならないと判示している(甲14)。
   文書不存在には、①そもそも開示請求の対象となるような文書が物理的に存在しない場合(以下、「物理的不存在」という。)、②開示請求対象とされている文書それ自体は存在するが、それが情報公開法等の開示対象文書に当たらない場合(以下、「法的不存在」という。)の二つの類型がある(松井茂記・情報公開法(二版)119ページ以下参照)。本件の場合は、法的不存在の場合に該当する。そして、法的不存在の場合の理由付記は、少なくとも、公開請求者において、処分行政庁が非公開決定の理由とする本件条例2条2号にいう公文書の不存在が物理的不存在ではなく法的不存在をいうものであることをその根拠とともに了知し得るものでなければならない(前記東京地方裁判所平成22年3月30日判決(甲14)14ページ)。本件では、「納品書等に「区長車」、「議長車」との明示がないので、文書が特定できず、文書不存在である。」というように、渋谷区長が、どうして本件文書について文書不存在と判断したのかについての理由を具体的に明らかにしなければならないのである。
   このように、渋谷区長には、文書不存在の場合であっても、どうして文書不存在と判断したのかについて、具体的な処分理由を情報公開請求者に通知しなければならない職務上の注意義務がある。
   それにもかかわらず、渋谷区長は、可否決定通知書(甲2)の処分理由記載欄に、「当該文書については、不存在であるため。」とだけ記載し、職務上の注意義務に違反した。
 4 以上の渋谷区長の意図的な文書隠し、若しくは、渋谷区長の重過失によって、本件文書が開示されなかったことにより、原告は、情報公開請求において理由なく行政文書の開示を妨げられないという利益と円滑にオンブズマン活動を行うという利益が侵害された。
   また、渋谷区長が本件公文書非公開処分を行うにあたって、理由を付さなかったため、原告は、不服申立の便宜(最高裁平成4年(行ツ)第48号同年12月10日第一小法廷判決・裁判集民事166号773ページ参照)が害された。
 3 よって、被告は、国家賠償法1条1項に基づき、原告に生じた損害を賠償すべき責任を負う。

第3 原告の損害
   原告は、渋谷区長の余りに恣意的な処分に驚き落胆するとともに、このような処分がまかり通るようになると、情報公開請求によって被告から行政情報を得られなくなり、原告のライフワークであるオンブズマン活動の継続が不可能になるのではないかとの恐れを抱くようになった。また、原告は、自分の意に沿わない者に対しては、法を無視することを全く厭わない渋谷区長の行政運営をまざまざと見せ付けられ、将来自身及びその家族に渋谷区長から恣意的に何らかの不利益な行政処分が行われるのではないかと、深い戦慄を覚えた。
   そして、原告は、渋谷区長の違法な公文書非公開処分を是正するために、東京地方裁判所に取消訴訟を提起する必要が生じ、時間的経済的精神的負担を余儀なくされた。
   さらに、渋谷区長は、公文書非公開処分を行うにあたって、本件条例第9条の3第1項の要求する理由を付さなかったため、原告は、文書不存在が物理的不存在なのか法的不存在なのか見当がつかず、訴訟提起するにあたり、どのように自らの主張を展開していくべきかについて、思い悩んだ。
   以上のように、原告は、渋谷区長の違法行為によって著しい精神的苦痛を受け、これを金銭で慰謝するには、100万円が相当である。また、本件訴訟遂行のための弁護士費用としては20万円が相当である。
 
第4 結語
   以上の次第であるから、請求の趣旨記載のとおりの判決を求める。
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theme : 政治・地方自治・選挙
genre : 政治・経済

comment

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No title

きっちり 『 おとしまえ 』 つけて もらいましょ

気分的には 「0」 がふたつくらい足りないような気持ち

区民の損害を考えると、さらに 「0」 が ふたつくらいたりない!

No title

[ 情報公開請求 ] なんて 渋谷区政では機能してないのよ。
この人達には、行政に携わるものとしての責任も誇りも何もない。

上から言われるままに、仕事して生活を守るのが精いっぱい。

それは仕方のないことと理解はするけど、どんなに良心がとがめても、なかなか個人で立ち上がるのは勇気があり無理なこと。

でもこんなことばっかりやってたら
そのうちあちこちで注目されるようになるでしょ
そのときみんなで一斉に叩きましょ。
おもしろくない気持ちで働いてるメンツもいっぱいいると思うわ。
ころあいも大事。

No title

外務省密約問題でも原告勝訴の判決が出ました。
行政を司る者の責任の重さ、
国民の知る権利の大切さ、
渋谷区の役人には伝わるだろうか?
何でもかんでもこそこそこそこそ隠してばかり。
恥というものを知らないのか?

No title

結局 裁判で 法のもとにおいてしか 情報という事実が明らかにされないのが 渋谷区 なんです。

何回やらかしてもまた隠ぺいしたり・・・上手くやってるつもりでも関係者全員の口封じは無理。
だから、結果的にこうなるんです。少しは学べよと言いたい。
いつまでやるんだと言いたい。どこまでやるんだと言いたい。

懲りないものには、思い知るまで 重ねて思い知らせるしかあるまい。
どんどんやる方が いいと思います。

No title

よくやった。頑張れ!!
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