【文化財保全】日本大学カザルスホールの保存運動

神田駿河台のカザルスホ-ル(室内楽専用ホール)が、所有者である日本大学の再開発によって、解体が取り沙汰されている。
これに対して、音楽家が「カルザスホールを守る会」を設立して、存続を求める運動を始めた。設立発起人には、31名の音楽家と3団体が名を連ねている。運動を助言するのは、文化と歴史を守る旗手である斎藤驍弁護士である。
以下、カザルスホ-ルを守る会の設立趣意書を入手したので紹介する。

「毎夜のように素晴らしいクラッシクを聴かせるホールになるならば、カザルスの名前をつけて下さることを嬉しく思います」というパブロ・カザルス未亡人(現マルタ・カザルス・イストミン夫人)に23年前に許可されたカザルスホ-ルのオープニングのコンサートの日々を思い出します。見事な建築・豊かな彫刻入り大理石・空間を響く見事な音響と温もりのある本物の音楽ホ-ル。10年後に設置されたパイプオルガンとともに内外の音楽家達が演奏してきたホール。日本でのリサイタルは絶対にカザルスでと希望して演奏されたバイオリニストウト・ウーギさんはじめどんなに多くの演奏家が愛して止まなかったホール。そのホールが閉館、そして継続が危ぶまれているという状況を耳にして、いてもたってもいられない気持ちで、カザルスホ-ルを守る会を作ろうと思いました。
カザルス氏89才の時、当時ジュリアード音楽院に留学中だった弟のチェリスト洸とプエルトリコのカザルスマスタークラスに招かれて、1ケ月マエストロのレッスンを受けた貴重な日々とマルタ夫人との交流のひとときを想い出します。カザルスホ-ルでの演奏は、音楽の勉強をしてきたよろこびを現す場の一つであったことは間違いありません。どんな理由であれ、日本の誇る国際的文化財の一つとして、ホールを残していかねばならないと思います。
これはカザルス未亡人の気持ちでもあります。大変残念がられ「本当に素晴らしいホールです。続けて使えるように祈っています。」と話して下さいました。
この願いと声を、文化と芸術を愛好する市民のものとし、所有者である日本大学等の関係者にホールの存続をしていただきますよう善処をお願いしたいと思います。そのために、日頃縁の深い私達音楽家がまず立ち上がり、カザルスホ-ルを守る会を創ることとさせていただきました。宜しくお願い申し上げます。

2010年6月7日
ピアニスト 岩崎淑

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